入門から応用へ!会社四季報の読み方と四季報オンラインの使い方全まとめ


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株式投資をしていくなら必要なツールがたくさんありますが、その中の一つに会社四季報があります。


会社四季報には、業績予想、財務情報、株主リスト、直近の会社の動きの概要などこれでもかというほどに情報が詰まっています。


日本の場合には多くの投資家が四季報をつかって投資をしていますので、それだけ多くの資金が四季報情報をもとにして株式市場に流れ込んできていることになります。


そういった意味でも中期から長期で投資を行っていくならば四季報は欠かすことのできない情報ツールです(デイトレのような特殊な投資は除く)


ここではまず四季報が具体的にどういう構成になっているのかをみてみましょう。その後、四季報のウェブ版である四季報オンラインの解説をしていきます。


会社四季報の概要


会社四季報は個別の銘柄の情報の他にもさまざまな有益情報が記載されています。


例えば、企業の継続に疑義のある企業の一覧(実際この中に記載されている企業の1社が最近倒産しました)。実施されている企業の株主優待一覧など。


とは言ってもやはり主要なのは個別の銘柄情報です。個別の銘柄情報を1社(銘柄コード7865ピープル)四季報から抜き出してみましょう。

(引用元:会社四季報オンライン)

たった1社の四季報情報の中にたくさんの情報が詰まっているなというのは一見してわかります。ではここからいったい何を知ることができるのか、上記を部分的に分けて一つずつ見ていくことしましょう。

10のパーツに分解してみてみよう!会社四季報の見方


先ほどご提示した会社四季報の銘柄情報(銘柄コード7865ピープル)ですが、この中にたくさんの有益な情報が詰まっているようです。便宜上、先ほどの銘柄情報を10の部分に分けて一つずつ見ていくことにします。

1 株価指標

 

株価指標とは、株価が業績や資産と比較して割安かどうかを把握するためのものです。大きく分けてPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)の2つがあります。割安面に着目して投資をするのであれば無視できない指標です。毎日の株価推移や業績予想の更新などで数値は変化します。

 

2 株価チャート


株価の推移を示すための株価チャート(グラフ)が過去10年分掲載されています。月足チャートという種類のものなので細かい動きを捉えることには向きませんが、長期的な株価の流れを掴むことができます。ちなみにチャートの下には下には小さく年毎のROEが記載されています。その年にどれくらいの収益率だったかを大まかに掴むことができます。

 

3 社名・事業概要

 

社名と取引所における銘柄コード、事業の特色などが載っています。系列はどこなのか、単独だと何をしているのかも大まかに知ることができます。

 

4 最近の事業動向・業績動向

 

最近の事業の動きから業績がどうなっているかを記載しています。その時の状態に応じて【上ぶれ】【絶好調】【不透明】などといった見出しがつきます。特に【絶好調】の銘柄は業績の進捗もよく株価も大きく上昇していることが多いです。最近の事業動向で業績に影響を与える新展開が生じた場合には、その隣に内容が記載されます。

 

5 株主構成・役員構成

 

株主構成とは、その企業の株式を誰が保有しているのかを記載したもの。大株主が上位に来ます。そのため、その枠には企業やファンド、創業者と企業の役員達の名前が来ることが多いです。特に一族企業は株主構成のところに同じ苗字が並ぶことがあり、わかりやすいです。株式もそんな簡単には売られないだろうなと想像することができます。一方で、役員構成とはその企業の役員の名前が記載されています。

 

6 財務指標

 

財務指標とは、企業の中あるお金がどのように回っているのかを示すための指標です。企業にはたくさんの種類の資産があります。それがどのように使われているのかを見るのです。またキャッシュフローというのは企業の資金の流れを捉えるためのものです。業績は良くても資金の流れが滞ると企業は潰れてしまうこともあるため、キャッシュの流れを正常化させておくことは重要なことです。

 

7 資本の異動など

 

ここで注目したいのは資本の異動がどう行われているか、資本異動は株式分割や株式の消却のことを指します。いずれも株式の値動きに影響を与えるものばかりなので企業の過去の行為を見ることで、その企業が株主に好意的な行いをするのかどうかを確認することができます。その他はレーティング(格付け)や過去の高値や安値、比較する同業他社など雑多なことが記載されています。


8 本社場所・従業員に関して

 

本社がどこにあるのか、従業員は何人いるか、年収はいくらかまで記載されています。この辺りは、四季報の銘柄情報の中では比較的投資には使えない情報かもしれません。販売先や仕入れ先などは、営業に結びつくところなので確認しておいても良いでしょう。

 

9 業績推移

 

四季報情報の中ではここが最も重要かもしれません。損益計算書の利益の推移が年次ごとに記載されてます。また一株利益(EPS)と配当の推移も表示されています。ここには、これまでの業績推移に加えて、予想も記載されています。この予想には、会社予想と四季報予想の2種類が記載されています。そしてこの予想に差が出る場合にはそれが株価の上下に影響を与えることになるのです。

 

10 業種と前号比

 

企業のが属している業種が上に、その下に前号比に比べて利益が増えているか、減っているかが記載されます。ちなみに上記の銘柄情報には記載がありませんが、ここには四季報予想のが会社予想よりも強気の場合には「強気マーク(通称ニコちゃんマーク)」が付きます。弱気の場合には、「弱気マーク(泣き顔マーク)」が付くのです。

 

会社四季報のウェブ版!四季報オンラインとは


会社四季報オンラインは、東洋経済が運営するウェブサイトです。有料版に申し込むことで、会社四季報を見ることができますし、一足先に業績予想の更新をみることもできます。


このサイトですが、筆者は投資先を決めたり、小ネタを仕入れるために頻繁に利用しています。四季報オンラインのトップページには様々な投資家や評論家が記事を掲載させています。私は基本的にはトップページの記事にはほとんど目を通していません。


なにより業績予想の更新が早いこと、そしてデータの正確さが高いことに大きな信頼を寄せています。この四季報オンラインですが、自分なりの使い方を書いてきます。

  1. 業績予想の更新
  2. スクリーニング機能

1 業績予想の更新

 

自分が注目しているのは四季報の業績予想の更新です。


書籍の四季報発売の後、四季報予想をみて投資をする投資家もたくさんいるため四季報オンラインで業績予想を先に仕入れることができればかなり有利にたつことができます。


業績予想が更新されるタイミングは、毎週水曜の夜のようです。つまりその日に更新された銘柄で業績が予想以上に良い銘柄は次の日の寄り付きから少しずつ買いが入り始めることになります。

 

ただこの業績予想の更新は、企業が業績を上方修正したときに更新される場合、四季報記者が月次進捗などを確認して独自に更新される場合と世の中の反応は異なってきます。

 

企業が業績上方修正をした場合の更新はすでに多くの投資家がその情報を知っているので、四季報オンラインの予想更新は株価に織り込まれていることが多いです。しかし、記者独自調査の更新の場合には公になっていないため株価には完全に織り込まれていない場合があります。記者が独自に業績を更新している時には、更新後に会社側が上方修正を発表することがあり、株価は大幅高を演じることがあります。


いかに業績予想が上ぶれている銘柄を先回りして仕込んでおけるかが重要だということですね。

 

2 スクリーニング機能


またスクリーニングの機能が充実しているので、銘柄探しをするのにも利用しています。


スクリーニング機能とは、いくつかの条件を追加して銘柄を絞ることで対象の銘柄を効率的に見つけ出す機能のことをいいます。


たとえば、東証には4000以上の銘柄が上場していますが、この銘柄数を毎日チェックして投資を行うのはよほど時間のある人でない限りは不可能です。


しかし、条件を絞ってスクリーニングをかけることで一瞬で対象の銘柄を絞ることができます。


例えば、条件を次のように設定して四季報オンラインのツールにてスクリーニングをしてみます。

  1. 時価総額100億円以上
  2. 来期予想PER 10倍以下
  3. 25日移動平均線乖離率 -10%
※四季報オンラインのスクリーニング機能を使用
※四季報オンラインのスクリーニング機能を使用

上記スクリーニングは四季報オンラインのツールを使用しています。条件はほかにも様々な条件付けをして投資対象を探すことが可能です。スクリーニングを使用するには月1000円の月会費がかかりますが使い勝手が非常に良いので私自身入会を続けています。


さて上場しているすべての銘柄に対して先ほどのようにスクリーニングをかけると以下のような銘柄が絞られます。

※四季報ンオンラインスクリーニング機能より
※四季報ンオンラインスクリーニング機能より

数千もある銘柄の中から5銘柄が絞られました。


上記条件は、比較的小柄の銘柄(時価総額100億以下)で、企業の利益に対していまだ買われすぎていない割安銘柄(来期予想PER10倍以下)の中で、直近下がり過ぎている銘柄(25日移動平均線乖離-10%)を探すための一つの例です。


上記のようにまずはスクリーニングで銘柄を数十程に絞ったのちで、チャートやニュースをチェックすることで投資対象を決めていくことで効率的な投資をすることが可能になります。

まとめ


株式投資の成果はどのような銘柄を選定するかで大きく変化します。そして銘柄選定のための必須ツールが会社四季報なのです。もちろん選定だけでなく、他の投資家がどの銘柄に目を付けるのかを先回り知るためにも必要なツールです。会社四季報のみでなくウェブ版である四季報オンラインも投資するならかなり使えるツールですので、積極的に利用していくと投資の成果もきっと上がると思います。参考になると幸いです。

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