株式投資とリスク管理


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株式するときに大事なことはリスク管理だと言われることが多いですが、実際に投資をしていると本当にそうだなと思うことが多々あります。


これまでもITショックやリーマンショック、ギリシャショックや東日本大震災のような株価がおおきく下落する事象が発生しましたが、そのような時に資産をすべて株式で持っていると急激な資産の減少に見舞われることになります。


今回はそのような暴落は株式市場においては必ず起きるという前提のもとに「リスク管理」をどう行っていけばいいのか考えてみたいと思います。


具体的には次のような項目順に触れていきます。

  1. 株式投資する時にどれくらい株を買うか(ポジションサイズ)
  2. 損失が出始めたらどこで損を確定するか(損切り)
  3. 資産防衛の邪魔をする要素(投資家心理)

この3つを考えた上で、暴落前には市場はどのような状況になっているのかを具体的に考えていくことにします。


1 株式投資する時にどれくらい株を買うか(ポジションサイズ)


株を買う時、大事なことはいくら買うか、そして何株買うかです。


この何株買うかは自分が投資をするときにいつも迷う問題です。いくらで買うかはそれほど迷わないのですが、何株買うかは大体いつも迷います。というのも、これはポジションサイジングという売買技術とは全くべつのところにある問題だからです。


【ポジションサイジング・・・株などの金融資産に投資する際、どれくらいの資金を投入するか】


ポジションサイジングは、投資の成果に大きな影響を与えることがわかっています。同じ株に同じタイミングで投資をしても100株投資するのと、その10倍の量で投資するのとでは精神的負担が異なるのです。


そのため、投資する前にはどれくらいの量なら自分が精神的に耐えられるかということ、そして投入する量によりどれくらいの損失が出る可能性があるのか、の2点を考慮します。


・どれくらいの量なら自分が精神的に耐えられるか


精神的に耐えられるポジション(保有している状態をポジションを持つといいます)は人の性格により異なります。小心者であれば耐えられる量は少なくなり、度胸のある人間であれば耐えられる量は多くなります。もちろん小心者だと投資で成功しないわけではなく、度胸のある人間だと投資で成功するわけではありません。


意外と度胸のある人ほど、投資テクニックが身につかない状態で大張りをして大やけどを負ったりするものです。


この精神的に耐えられる量は少しずつ実戦で測っていく必要があります。


私も、最初は全くわからず100株ずつ株の取引をしていました(それでも最初はビクビクでした)。そしてある時株の取引する量を一気に5倍にした時、株の動きに合わせていつもはかかない汗をかいていたり、心臓がどきどきすることが判明しました。今思うとその時は自分の精神許容をはるかに超えた取引をしていたのだなと思いました。


今では別に多くの量を取引しても動じることはあまりなくなりましたが、冷静な判断をして投資をしていく上ではポジションをもってもどきどきしないところ、今の自分にあった量をはかるのが大事だと思ったのでした。


・投入する量によりどれくらいの損失が出る可能性があるのか


精神的に耐えられる量と裏表の関係にあるのがこの損失許容量というものです。


あらかじめその取引によって出る損失の量がだいたいどのくらいかを測っておく必要があります。これが明確になると一気にこころが安らかになります。


投資する前から損失のことを考えて投資するとなんだかハナから負けることを考えているみたいですが、実際に投資が成功するかどうかは確実ではないため損失のことは考えておく必要があります。


これは次に説明する損切りとも深い関係がありますが、例えば100株で投資するときにも1000株で投資するときにも損を確定する位置は同じである必要があります(投入する量により損を決める場所が異なるというのはおかしいですよね。)


そのため損切りの場所が決まったら、それに合わせて保有量を決定するのです。


それは例えば今回の取引で20000円まで損がでてもいいと決めたなら、現在1020円の株を買ったときに998円で損切るとして900株ほどしか買うことができないということになります。


※毎回損が出ても良いときめた範囲はできれば一定にする方がいいかなと最近は考えています。場合によって変えてしまうと都合の良いように損失範囲を拡大してしまうことがなんどもあったからです。

 

2 損失が出始めたらどこで損を確定するか(損切り)


損切りは非常に難しいです。まずは損切りをするかしないかという問題がありますが、私はする派です。これまで多くの投資をしてきましたが、損切りで助けられたことがなんどもあります。本当に超長期で投資をするのでなければ損切りは基本的には必要なのではないかと考えています(正直これに対しては明確な答えはつかめていません)


自分が損切りをするときには保有している株式に、一定の損失が出たときに自動的に切ることにしています。


というのも、株を買うということは基本的にはその買い位置から上がり始めると考えて買うわけです。なので、そこから下がりはじめるというのは、すでに自分の判断が間違っていることになります。


私の投資スタンスは「相場がいつも正しい」なので、自分のミスは強制的に受け入れます。


ただ、自分が買った位置からぴったりと上がり始めるわけではないので(そもそもそこまでの自信はない)、ほどほどの値幅をもたせて損切りする位置を決めます。


ボラティリティ(1日の値幅のこと以下ボラ)の高い銘柄はその分広く、ボラの低い銘柄はその分狭く値幅を決定します。


※ボラの大ききにより損失許容を変化させることはありません。あくまで損失許容は一定で、ボラの変化により損切り値幅を変化させます。


たとえば1000円の銘柄で1日5%以上動く銘柄の場合と同じ株価で2%しか動かない銘柄では、損失値幅が異なります。損失の許容が10000円ならば、よく動く銘柄は5%ほどの値幅をとって50円下がったところできります。買える株式量は200株ということになります。一方で、2%しか動かない株式は損失値幅を20円とするので、500株買えるということになるのです。


この辺りは損切りと前項のポジションサイジングが密接に結びついてることがわかります。


自分の場合には上記のような損失限定策を取っています。これから投資をしていく上でどんどんそれは変化していくことが予想されますのでその際には記事を更新していくことにします。


3 資産防衛策を邪魔する投資家心理について


投資家心理という言葉聞いたことがある人もいるかもしれませんね。実際には投資家だけでなくほとんどの人間に起こる人間心理のことです。


いわゆる思い込みや間違って覚えた経験則、都合のいい解釈などが投資していく上でどれだけ邪魔なのかという話です。


気をつけたい投資家心理としては次のようなものがあります。


  • ここまで株価が下がったのだからもう下がらないだろう(アンカリング効果
  • これだけ連続して上がったのだからもう上がらないだろう(ギャンブラの誤謬
  • 良いニュースしかない。株価が下がる要因などどこにもない(追認バイアス


こんな感じですね。株をやってるとこれらの話はよく聞きますし、ほぼ毎日と言っていいほど株式投資の掲示板で上記のような思い込みが書き込まれています。


かくいう私も上記のような思いのもと何度株式投資で失敗したかわかりません(涙)


私もできるだけ上記のような考え方を排除するために最近は無心になって市場を見るように心がけています。また株は上下に動くのではなく、横からみて左右に動くという風に認識すると多少は思い込みを排除できるのだと思って最近は行っています(笑)


とにかく投資家心理は、そもそも人間にそなわる本能から生じるものであるため基本的には意識をしないと心理どうりの行動を取ってしまいます。できるだけ早めの対策が必要でしょう。


参考)株価暴落を予見する信用評価損益率


相場全体が大きく下がる直前の傾向として、信用評価損益率の数値が上がると言う傾向があります。信用評価損益率とは、個人投資家の信用取引による損益を%で記したものです。


基本的には下記のような定義がなされているようです。


信用評価損益率が、マイナス2から3%で相場全体が高すぎる

信用評価損益率が、マイナス10から15%で相場全体が底付近である


つまりこの数値を見ることで、株を買ったり売ったりすることができるほか、そろそろ買いの目線か、もしくはそろそろ危険かなーなどといった投資判断をおこなうことが可能となるのです。


この数値は信憑性が高く、よく当たります。


特に相場が天井付近の時には、この数値が高すぎないかどうかをチェックしておく姿勢が必要だと経験で感じました。


信用評価のチェック方法ですが、松井証券のHP(ネットストック投資情報)で毎日更新されま  す。チェックしてみてくださいね。


・信用評価損益率 松井証券(ネットストック)※下記画像の場所

 

それにしても相場が天井付近にいっても個人投資家の損益は総合的にマイナスのままというのは、個人投資家がいかに儲かっていないか、ポジションサイジングの取り方が下手なのかというのがわかりますね。


ちなみに近年の暴落としては、2015年の7月と8月、2014年の10月、2013年の5月と毎年何らかの大きな下落があるのですが、それぞれの暴落が始まる前には信用評価損益率の天井付近の数値を示していました。


信用評価損益率(※松井証券のデータ)


(上海ショック開始)高値からそれぞれ1000円(7月)、3000円(8月)下落

2015年7月 マイナス2.8%

2015年8月 マイナス5.1%


(ギリシャ懸念)高値から2000円ほど下落

2014年10月 マイナス4.8%


(利確売り)高値から3000円以上暴落

2013年5月 プラス4%


など、高値付近での数値は似てくる傾向があります。必ずしも暴落が開始すると言うわけではないですが、個人投資家に利益がではじめる天井付近でのタイミングでは、何らかのきっかけで相場が一気に下方向へと動く確率が高いです。


そのため、買いポジションに含み益がでているなら半分は利確しておくとか、新たな買いは手控えるとか作戦を練ることができますね。私たちも、ポジションは持っていましたが、日経平均が下がると利益がでるETFを保有してヘッジをしていたためその分の利益を確定することができました。


また、暴落後にはマイナス15%付近では一旦反発することが多いようです。こうしてみると、株を仕込むタイミングとしても信用評価損益率は活用できそうですね。


まとめ


株式投資においては、利益を狙うためのテクニック(売買タイミングや業績判定)などもちろん大事です。

 

でも、それだけでは資産を長期的に増やしていくことは難しく、時々の下げに対して資産を守る姿勢を持ちながら投資を続けていくことが大事だとわかります。私も投資する上でのリスク管理を身につけて投資成果をだしていく訓練をこれからも続けていきたいと思っております。


 

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