優待ただ取り(クロス取引)をやってみた!

今週金曜日は、12月末権利の優待を取得するための最終売買日でした。

 

株式投資をする上で、株主優待をもらうというのも結構楽しいものなので、自分たちはいろいろな株の優待をもらうようにしています。

 

ただ、優待は最終売買日の翌日(権利落ち日)に大きく値下がりするのものあるため、もらえる優待の金額よりも大きく損をしてしまった、ということがないように注意も必要です。

 

権利日よりもかなり前に株を購入しておくケースも多いですが、それとは別に優待ただ取りという裏技的方法があります。

 

これは、簡単な3ステップを踏むことで優待を実質タダでゲットしようというものです。

 

今回は、この方法にてヒューリック(3003)の株主優待をもらうクロス取引(優待ただ取り)をためしてみました。 具体的に解説していきます。 

 

※優待投資における醍醐味は、優待を通常の投資でもらうことと値上がり益を得ることです。クロス取引はあくまでサブ的に使うことをお勧めします。

 

優待タダ取りの注意点


優待タダ取りとは、株価の値動きによる損失リスクをゼロにするような注文方法をした上で、必要経費だけを払って優待をもらうという方法です。重要なポイントは、必要経費よりももらえる優待金額が高くなるような場合のみに申し込みをするということ。

 

クロス取引に必要な経費は、下記3つです。

 

【必要経費】

  1. 売買手数料(優待をもらえる権利分の株数の買いと売りの両方の注文分)
  2. 貸し株手数料(売りをするために証券会社から株を借りる際に払う必要が生じる金利)
  3. 必要配当金支払い額(これはきちんと大きく記載されてない所が多いですが重要。売りをすると、その会社が本来支払う配当金を自分が代わりに払わなければなりません。クロス取引の場合、買いも同時にしているので配当金を同時にもらえるのですが、もらう配当金には20%の税金がかかるため、80%しかもらえません。原則、配当金の20%は基本的に自腹負担になりますが、特定口座を選んでいる人に関しては、後々配当の税金20%分は返還されるようです。あくまで一時的なコストとして生じると認識しておくといいですね※参考記事(他サイト) 優待クロス時の配当と配当落調整金の取り扱いについて

せっかくクロス取引をしたのに、後からよく計算したら経費が優待金額より高かった、ということがないようにしっかり計算しておきたいものです。

 

また、もうひとつ重要なポイントとして、売りは必ず逆日歩がつかない一般信用売りでやるということがあります。

 

一般信用売りではない売りとして、制度信用売りというものがあります。この売りを使ってクロスをされている方も多くいらっしゃいますが、制度信用売りの場合、売りをした人が多く売るための株が不足してしまった場合、逆日歩という手数料のようなものが生じます。この逆日歩が、意外と超高額になることがあります。

 

例えば、六甲バター(2266)は12月末権利の株主優待銘柄で、1000株で3000円相当のバターなど自社製品がもらえます。が、大人気の高級バター類がもらえる銘柄ということでクロス取引をする方も多く、例えば2013年12月の時は最高逆日歩がつき、1000株で56000円の逆日歩を払わなくてはいけなくなってしまっていました。

 

56000円のバター類・・・超高級過ぎて泣けてしまいそうですね。

 

一般信用の売りの場合、こういった逆日歩がつくことはないので安心して取引ができる一方、枠が少なく人気の優待銘柄はすぐなくなってしまいますが、リスクよりも安全を重視するなら一般信用でやるのが良いということになります。

 

優待ただ取り(クロス取引)の具体的手順


今回はSBI証券にてクロス取引をしました。取り扱い銘柄数は少ないですが、資金移動の必要もなく操作になれているためです。

 

具体的な手順ですが、優待を実質タダで取得するためには、優待を配布している株式を現物で買うのと同時に信用売りをする必要があります。 

  1. 株価が上がると得をする現物で株を買う
  2. 株価が下がると得をする信用売りで株を売る(1と2が同じ値段で約定するようにすることで、損失を相殺)
  3. 権利付き最終日まで、その状態を維持して権利落ち日に現渡しで決済する 

1も2も、同じ値段で約定させるために、両方、「成り行き」で場が開く前(朝の取引が開始される前)に注文する必要があります。例えば、今回実施したヒューリック(3003)の取引画面で言うと、下記のような感じです。

 

SBI証券実際の取引画面(一般信用売りと現物買い)
SBI証券実際の取引画面(一般信用売りと現物買い)

そして、権利落ち日になったら、「現渡し」をして売りと買いを相殺して取引は終了です。(現渡し:証券会社から借りて売りをした株式分を、同じ銘柄・同じ株数の保有株式で返済すること)実際の取引画面は、下記のようになります。(来週月曜日が権利落ち日なので、前もって現渡しの注文を今日入れました。)

 

SBI証券実際の取引画面(現渡)
SBI証券実際の取引画面(現渡)

簡単3ステップで実質株主優待をタダで受け取れるクロス取引。

 

今回のヒューリックは、300株で3000円相当のグルメカタログギフト(カタログから好きな商品1点選択可)がもらえる予定です。本当は、100株で5000円相当の食事券がもらえるチムニー(3178)も欲しかったのですが、枠がすぐになくなりできませんでした。(残念!)

 

カタログがきたらどんな内容だったのか等、またブログにアップしようと思っています。

 

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優待投資+証券ディーラーの視点

画像リンク先で口コミなども見れます。

 

まとめ


逆日歩を避けるためには一般信用取引で売りをすることが必須ですが、一般信用取引ができる証券会社も限られており、よく調べてから口座開設などをする必要があります。

 

逆日歩リスクがないのですからその分枠争いは激しくなります が、ちょっとした手間を惜しまないだけで利益を享受する方法があることは覚えておいて損はないかもしれません